水分補給のタイミング

[投稿日] 2016-08-08
[更新日] 2016-08-07

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昨年の夏、東京ではお盆前の1週間ほどのあいだに猛烈な暑さに見舞われ、それを過ぎたらそれほどでも……だったと記憶しています。都心でも短期間に35度を超える日が続き、ずいぶんしんどい思いをしました。

本能なのか学習なのか、汗かきな私は子どものころから自発的によく水分を摂っていました。幼稚園の入園式のとき、母が「この子は人よりトイレが近いので、ちょっと気をつけていただけると……」とお願いしたくらいに小用が頻繁でもあって、要するに、水ハケがよすぎる体ゆえに、補給もまた大量に欲していたのです。

そんなこともあって、習慣的に水分補給は十分だと思っていたのが油断でした。

昨年の猛暑のさなか、午後2時前でした。ビル街を徒歩で移動中、急にのぼせるような体の熱さを感じたと思ったらそれまで以上にドッと汗が吹き出して、「あれ?」と思ったつぎの瞬間、寒気ともめまいともつかないイヤな感覚が背筋から後頭部に走り、鼓動が激しくなりました。「あ、ヤバイかも」と焦りながら通りにあった自動販売機でミネラルウォーターとスポーツドリンクを買い、ビルのオープンスペースに入ってベンチに座ります。

人目を気にする余裕はありません。そのまま30分ほど、汗を滴らせながら、ちょっと震える両手にペットボトルを持ち、交互に飲みながら息を整えました。体を襲った不快感が次第に収ってくるのと入れ違いに、肩やひじの関節が痛み出しました。

夏休み前の忙しさや連日の猛暑で疲れも溜まっていたんだと思います。生まれてはじめて熱中症手前と思われる状態になった日でした。関節の痛みはその日の夜まで続きました。

熱中症予防のために汗をかく体になろう、というのは体温を調節する上で正しい方法です。しかし私のように水ハケがよすぎるというのは、急激に脱水状態に陥る可能性もあるということでは?と熱中症の怖さを実感した夏でした。

この経験のあと、「オフィスに戻ってから」「汗をかいてから」だった水分補給を、「出かける前」「汗をかく前」にも行なうようになりました。

自宅にいるときも同様です。シャワーや入浴、外出時、寝るときなど、後だけでなく前にもマメに水を飲むようにしています。お酒を飲む前後も大切ですね。熱中症になるよりもトイレが近くなる方がはるかにマシ。

自宅ではいまは浄水器を使って水道水を飲んでいますが、以前のようにミネラルウォーターを買っていたら、コストがエラいことになりそうです。

コストをかけずにおいしい水が飲める!と思って購入した浄水器ですが、夏の暑さが厳しくなり、またそれが堪える歳になったいまでは、自分の命を守る心強い味方にもなったようです。

今年も猛暑となるようです。皆さんもどうかご自愛ください。