趣味としての喫煙・葉巻編

[投稿日] 2016-06-23
[更新日] 2021-05-19

cigar
30代後半での禁煙を経て煙管を楽しむようになった私ですが、もう1つ、喫煙に関してトライしようと決めていたことがありました。

葉巻です。

太鼓腹のお金持ちが片手に葉巻・片手におネエちゃんでガッハッハ、てイメージじゃなくて。

紳士のたしなみとして、大人の心の余裕を表わすものとして、憧れがありました。それなりに苦労のあった30代を乗り越えて、45歳を過ぎたころ、そろそろ試してみてもいいかな、と思いました。

しかし親類縁者・友人知人含めて、葉巻を吸っている人が身の回りにいたことがありません。「たしか吸う前にカットするんだよね? 『トムとジェリー』にそんなシーンあったし」程度の知識です。ここでもやっぱり国内外の先達の皆さんのレビューサイトや動画、ショップやバーの解説サイトのお世話になりました。日常の行動範囲に葉巻を取り扱っている煙草屋さんが3件あることもわかりました。いままで意識していなかっただけで、案外身近にあるもんです。

はじめての1本はキューバのブランド「ロミオ・Y・フリエタ」(ロミオとジュリエットですね)のロミオNo.2。レビューサイトでの評価が高かったことと、 ジェームズ・ボンドが吸っている銘柄ということで決めました。

煙草屋さんのご主人に変なテンションで「ぁぁぁありますかっ!?」と尋ねてしまい、驚いた顔でヒュミドールを指差されたのが忘れられません。

ここでも道具へのこだわりで……とカッターやライターも物色したんですが、まったくの未知の領域です、もしかしたら続かないかもしれないと思い、一番安いカッターだけ買って帰りました。

そして恐る恐るカット。けっこうキレイに切れました。煙が多い・香りが強いというので、キッチンの換気扇の下で着火。これも動画で教わったとおり、はじめてにしてはいいんじゃない?という感じ。そのまま換気扇の下で、軽くふかすように吸いはじめました。ゆっくりと、3口、4口。

あー、いーわコレ。趣味にするわコレ。

一発でハマりました。

ゆーっくり吸って、ふわーっと吐いて、煙の香りをかいで、ぼんやり火の先を見て……ものすごいリラックス感です。葉巻を吸っている間はアタマの回転がスローになります。瞑想に近いと思うほどです。これは楽しい。心の底から。

そんなに気に入って、やっぱり常習になるんじゃないの?と思われるでしょう。でも、なってません。

煙管と同じ理由があります。加えて、1本吸うのに1時間くらいかかるので、吸える時間と場所がかぎられます。口腔喫煙とはいえけっこうな分量の煙を吸うので、「ああ、もう十分、堪能したよ」と毎回思えます。体調悪かったり合わないブランドだったりすると、むしろフラフラと気分が悪くなるほどです(ニコチン 酔いというそうで)。そしてやっぱり安くはないです。

吸いはじめて3年 くらいになっても本数はまったく増えません。いまの仕事だとほぼ半月ごとに仕事のピークがあって、それを越えた週末に自宅で自分へのご褒美として吸っているので、せいぜい月に2本です。凝りすぎると財布の中身がもたないので、通常はキューバ産かドミニカ産で2,000円以下のチューブ入り(保存・携帯のための管に入って売っているものがある/コレクションしてます)と決めています。高いやつは記念日やお祝い用にね。

喫煙経験がない方にはいきなりの葉巻はキツいと思います。実は煙管がイイとっかかりになります。そのまま煙管にハマるのもまた粋ですな。紙巻煙草経由はまったくオススメいたしません。

最初に買った安いカッターは10本くらいで切れ味があやしくなってきたので、いいヤツを買いました。これはフラットカット用ですね。ちょっと人と違うのが持ちたいというクセがありまして、コレを。

あまりのハマりっぷりに、パートナーが葉巻用ライターとパンチカット用のカッターをプレゼントしてくれました。

このライター、ガス注入口のカバーがカッターになってる完全葉巻仕様なんだぜ。

道具が揃うと楽しさもひとしおです。いやー、いい趣味を見つけた。

豊富なラインナップだけでなく、お試しセットや限定品などはじめての方も経験の長い方も楽しめるお店です。→世界のお酒&葉巻の専門店

おまけ【あの人の50歳ころ】(敬称略)
ジャック・ニコルソン(アメリカの俳優、1937年生まれ):映画『バットマン』(ティム・バートン監督)に映画化二代目となるジョーカーとして出演。初代シーザー・ロメロ、三代目ヒース・レジャーとともに「三人のジョーカー」と呼ばれるに至る好演を果たす(1989年)。