[投稿日] 2021-06-26
覚えていられないなら、書いて残したらいいじゃない(王妃風
50歳前後から、私も物忘れが多くなったことを実感しています。名前、次にやろうとしていたこと、新聞記事でイイなと思ったこと……アレ? なんだったっけ?と出てこなくなることがテキメンに増えました。
私なりの工夫・努力はしていますが、それですべてフォローできているわけでもありません。
じゃあ、どうするか。
中高年の物忘れ対策No.1は「メモをとる」だそうですが
中高年の物忘れ対策の第1位は「メモをとる」だという統計を見たことがあります……が、身の回りでほとんど見かけないんだよね、サッとメモ帳取り出してチョイっと書いてるような人。
調査した会社に因縁をつけるつもりはまったくありませんが、「メモをとると回答する人」と「実際にメモをとる人」の間に開きがあるように思えてならない。
自分を振り返ると、確かに「メモをとる」って対策としては手軽だし、仕事中に電話が入ったり話しかけられたりしたら手近にあるものにメモするし、日常的になじみのある行為ではあります。「忘れそうだからメモしてる」とたくさんの人が思っているのは間違いではないでしょう。
でもおそらくその程度では「物忘れ対策」にはなってないですね。てか、なってなかったですねオレ。
忘れる前にメモ!するために
人それぞれではありますが、私は「あれなんだっけ?」が心底もどかしくなってしまい、ともかく頭に浮かんだこと、気になったことを書き留めてみることにしました。
ツールとしてはGTDのInBox用や出先での書き置きのために長いことロディアのNo.11を使っているので、それをそのまま利用。ペンホルダー付きのカバーに入れて、伸縮するタイプのボールペンを添えています。筆記用具も常にメモ帳と一緒にしておくのは鉄則。
常に携帯できる、オフィスでも自宅のテーブルでも枕元でも邪魔にならない、人前で出してもサマになる(←これ結構大事)……といった使い勝手のよさを一番満たすのがコレでした。そもそも普段からまとめ買いしてるからハードル低かった。
携帯用とは別に自宅用にするなら安価なメモパッドもいいですね。
ロディアを常に身近に置いて、オフィスでも移動中でも自宅で食事しながらテレビ観てるときでも、思いついたこと、思い出したこと、面白いと思ったこと、仕事に役立ちそうなこと……をその場・そのときにメモ。ここでは取捨選択しない・価値判断しないでまずはメモ。
そして気がつく、恐ろしい現実(((( ;゜Д゜)))
忘れてた。忘れてたことを忘れてるほど忘れてた。
ちょっと浮かんだアイデアやTodo、新聞・雑誌やテレビ・ラジオでちょっとイイなと思った豆知識やお店の情報。「あとで書いておこう」と思ったヤツは大半アタマから消えてたことに気づいたさ。
あとね、「スマホにメモすればよくね?」ての。何もしないよりマシだけど、メモする前に通知に気づいてSNSやほかのアプリに寄り道すると、ほぼ確実に「……なんだったっけ?」てなる。それが中高年。
「書くことしかできない」道具ですぐに書くのが最強です、マジで。
残すものを選んで情報カードに
そんなメモがなんだかんだで週に10〜20枚ですよ。いままでも書いてた類のメモの他に。
書くときは取捨選択など一切していないので、週末に見直して整理します。「コレはいらないかな」というものも正直あります。メモしたあと週末までに処理したTodoとか、そのときはほしいと思ったけど冷静になったらいらんな、という物品情報とか。
そして残すヤツを私は5×3サイズの情報カードに清書してカードボックスに収めています。 使っているのはコレクトの「セクション」です。ロディアと同じ5ミリ方眼で見た目の差を感じないのが気に入ってます。
いらないヤツ、カードに転記したヤツは切り取ってクシャクシャっと丸めてポイ。ロディアはミシン目のおかげでサクッと切り取れて気持ちいい。クシャッとするのもちょっとしたストレス解消になるし。
ロディアもカードもけっこうな量を使うのでコストを考えたら廉価なものをまとめ買いした方がいいんですが(正直迷う)、やっぱりこういうのは道具を愛せないと続かないんだよねぇ。
見直し・書き直しで記憶の定着、そして知的生産へ
ロディアをそのままカードとして残したらいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、残すにはサイズが小さくて紙も薄いように思いますし、走り書きのものも多いので、後々になってもちゃんと読める形にしておきたいな、と。
なによりも見直すことは復習になりますし(走り書きのセルフ解読とか特に……乱筆ですまんなオレ)、手書きで書き直すことで、たとえ「あー……書いたような気がする」程度でも想起のトリガーとして残ります。それを頼りにカードをめくったり並べたりすれば、ほれ、自家製「知的生産の技術」のできあがり。
実感として、仕事の企画の背景を考えたり、家事の方法を見直したり、というときにカードを広げて眺めていると、思わぬつながりに気づいてヒントをもらうことがたびたびあります。
書いてある・残してある、そのための仕組みがちゃんとある、という安心感は「物忘れをする自分」への信頼にもつながります。GTD的な考え方でもあるなコレ。
最初は億劫でも、カードが増えてくるのもそれを見直すのもの楽しいので、とりあえず1カ月くらい意識して続けたら習慣化できるのでは。まあ、飽きたら飽きたでほかの方法を見つけたらよろしい。
ビート・たけしさんもたいへんなメモ魔だそうで
泥酔して床に就き、ふと目が覚めて腹を抱えるほど面白いことを思いついて枕元のノートに速メモ。翌朝素面で「確かすごく面白いことを書いたんだよな」とノートを見返したらたった一言「モー」とだけ……だったとか。
後の「牛田モウ」である、かどうかはわかりませんが、モチベーションが上がる話ではありますね。