いまさらでなくGTD

[投稿日] 2016-06-27
[更新日] 2021-09-04

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先だってはスケジュール管理について書きました。今回はタスク管理についてです。

私と同世代で、仕事のあり方・進め方に悩み、ウェブで仕事術・整理術などについての情報を収集したことがある方なら、一度は見聞きしたことがあるのではないかと思います。Get Things Done=GTD。私も非常に助けられたクチです。

能力の衰えを感じはじめたころにブーム的な状況があって、ウェブでもたくさんの情報を得ることができました。

ウェブでもたくさん……ではありますが、ちゃんと身についた習慣にしたいという想いも強く、私は概要を知ってから日を置かずに原典ともいえる本を購入して熟読しました。GTDはたいへんシンプルなシステムであるがゆえに、とっかかりを間違わないためにもこうした勉強はきちんとした方がいいです。開発者へ敬意示すという意味でも。


詳細はこの本とたくさんの先達の皆さんが公開してくれている情報に頼ります。

GTDのプロセスで大切なのは収集と週次レビューを疎かにしないことだと思います。大切というか、その2つに一番大きな安心を感じるんだよね。

特に収集ははじめての方は苦労するでしょう。1時間くらいアレだコレだと書き出して、そろそろいいかな、とお茶飲みはじめたらポツポツと頭に浮かんできて「……まだあるじゃねーかよ」とさらに1時間。そんなことを繰り返して「ホントにもー出ないわ、どれくらいたくさん抱えてたんだろオレ」と思って全体を見渡したときに感じる「あれ? そうでもないな、やれるじゃん」という安心感。

そこから処理・整理して日々を過ごし、週次レビューでまた頭を空にしつつ「タスクがちゃんとコントロール化にある」ことがわかる安心感。

この2つのプロセスを習慣化できれば、あとは粛々とこなすだけです。

サイトの情報だけだと「どうせフツーのサラリーマンのオッサン向けじゃないよね」と思ってしまいそうな雰囲気がソコハカとなく漂っていますが、まったくそんなことはありません。

私はフリーランスながらも会社勤務とほぼ同じ状態ですが、定型的・繰り返しの多い業務もGTDに取り込んで「自分のタスク全体」の中に位置づけることで、受け身でなく自分のコントロールで処理できる余地が生まれました。

さらに、仕事だけでなく、生活全体のタスクを同じシステムで一元的に処理・整理できるところも大きいです。私は整理のための分類をinbox、private、life、office、job、hobby、friend、partnerのようにしていて、公私に関わらずGTDで処理しています。

結果、私の日常はシンプルでわかりやすく、やり残しや先送りが少ないものになっています。自分がどこに立っているか見えている感覚、といいますか。たいへん快適です。

GTD、いまさらでなく、オススメします。

さらに深く理解するために、こちらもぜひ。


実践編じゃない『整理術』は昨年に改訂版(時代に合わせて、とのこと)が出てるんですが、使っている用語が変わっているので、私はちょっと保留しています。一応ご紹介だけ。


旧版は古本じゃないと入手が難しいかもしれません。