ウェットシェービングのススメ

[投稿日] 2016-07-25
[更新日] 2019-10-22

muhle
私はヒゲが濃いわけではないのものの、そこそこ硬い毛質で伸びが早いため、マメなシェービングが欠かせません。

20代前半までは電動シェーバーを使っていましたが、皮膚が薄いというか弱いというか、電動シェーバーだと肌荒れしてしまうため、20代後半からずっとT字カミソリを使ったいわゆるウェットシェービングにしています。

頬やアゴのラインがところどころカサカサになった状態で床屋さんに行ったとき、ご主人に「電動シェーバーでしょ?そっちの方が荒れるんだよ、剃り残しも多いし」といわれたことがあり、完全にウェットシェービングに切り替えるきっかけになりました。

え?T字カミソリの方が荒れるんじゃないの?と思う方もいるかもしれません。でも、ちゃんとヒゲを湿らせて柔らかくして、フォームをケチらず、切れ味の落ちていないカミソリを使い、剃ったあとのケアもきちんとすれば、ウェットシェービングの方が肌への負担は少ないです。

オトコの顔の手入れだ、面倒だと思っちゃいけませんぜ旦那。

いまは月曜日から金曜日(仕事がある日)は毎朝のシャワーのときに、土曜日は午後・夕方など外出前に剃って、日曜日は肌を休めるために剃らない、というサイクルでやっています。土曜日も休んでいたころもありますが、2日間休むと月曜日の朝には伸びすぎてカミソリが横滑りしたりと危ないので、「休みは週1」に落ち着きました。

さらに、長いこと複数枚刃のカートリッジ式のT字カミソリを使っていたのですが、昨年からは両刃ホルダーに替えました。両刃のカミソリを専用ホルダーにセットして使うやつです……まんまな説明ですね。

いま使っているホルダーはミューレのR89グランデというモデルです。手が大きいのと、ある程度の重さがほしかったので、通常のR89より柄が長いタイプにしました。


刃はメルクールというメーカーのものをまとめ買い。1枚で2週間くらい使えるそうですが、肌への負担を考えて1週間で替えています。剃る頻度やヒゲの質にもよると思いますが、私の場合、2週目に入ると日ごとに切れ味が落ちていくのがわかるので。


フォームは専用せっけんをブラシで泡立てて、と優雅にいきたいところですが、時間の節約のためシックの缶入りフォームで。アフターシェーブローションとして20代のころからずっとシーブリーズを使っています。

これまでもずっとウェットだったからね、まあちょっとでもイイ仕上がりになればね、くらいの淡い期待で使いはじめた両刃ですが……いやー、ナメてた。

剃り上がりの肌がまったく違うわー、ツルッツルの赤ちゃん肌になりやんの(←注:アラフィフのおっさんです)。

1年以上使ってるけど、いまだに剃ったあとの自分の頬に触るとウキウキするもんね。ヒゲのザラザラが苦手なパートナーも大喜び。そのザラザラもツブが揃ってる感じがするんだぜ。

そして「鋭利な刃物を顔に当てている」というほどよい緊張感と、フォームを洗い流したあとの「よし!今日も上出来!」という充実感。葉巻と同じくらいの「イイものみつけた」気分です。

ランニングコストも替刃1枚80円くらい(安いところを探せばもっと下がる)で、複数枚刃のカートリッジより断然安いです。これは手離せんぞ。

ただ、「深剃りができる」というのは違う気がしてます。私の感覚では複数枚刃の方が伸びてザラザラしてくるまでの時間は長いです。おそらく複数枚刃のカートリッジみたいな「クッション性」がまるでない状態の刃をじかに当てるので、ヒゲの切り口がシャープに整って肌触りがよくなり、深剃りできてるように感じるのではないかな、と。

いままで電動シェーバーだったけど、そんなにイイならウェットシェービングにしてみようかな、という方、強くオススメします。が、イキナリの両刃はオススメしません。

ちょっと調べると「両刃は慣れるまで血だらけになる」という話が出てきます。はい、覚悟が必要です。

ずっとT字を使ってきた私も、最初の1週間目、その2週間後、さらに1ヶ月後、絆創膏&マスクで半日過ごすレベルで出血する怪我をしました。その後は1ヶ月に1回くらい、ポツッと血の玉ができる(フォームを洗い流すあいだに止まる)くらいです。自分の不注意や剃り残しを深追いしすぎるのが原因です。

どうせ長い付き合いになるヒゲソリです、まずは「キレテナーイ!」系のガード付きのT字で(それでもはじめての方は多少切ったりすると思う)2〜3ヶ月くらい、ウェットシェービングに慣れてください。そこで腕や顔の動かし方を覚え、自分のヒゲの質や生える向きなど把握できれば、グッと楽に両刃に移行できるはずです。

どんどん男前度上げていこうぜ中高年。リタイアして余裕ができたらこういうのにしたいねぇ。