下手の横好きで囲碁

[投稿日] 2016-07-22

igo
4年ほど前からコツコツと独学で囲碁をはじめました。

そもそも私、この手のものが子どものころからまるでダメなのです。祖父母のところに遊びにいくと、親戚のオジサンたちが入れ替わり立ち代り将棋・囲碁に興じていたんですが、盤上で起きていることがまったく理解できませんでした。

駒の進め方や石の置き方など基本的なルールはすぐ覚えられて「飲み込みが早いねぇ」とほめられるものの、それっきり上達しません。大局をつかむとか先を読むとか、そういうことに頭が働かないタイプなのです。集中できても拡散できないというか。

テトリスやぷよぷよも苦手なんだよなー。連鎖とかもうお手上げさー。パートナーはそういうのが得意なので、うらやましくて仕方ありません。

なのになぜ囲碁なのか。

幸いにも私は記憶力と集中力には恵まれているらしく、日常生活でも仕事でも大いに役立っているので、とりあえず生きていく上で支障はありません。でもこの歳になって「もっと視野を広く、先を読むアタマの使い方を身につけたいな」と思ったのです。

そこでまあ、『3月のライオン』が大好きでずーっと読んでいたので、「これは将棋だし、じゃあ俺は囲碁で」と……すいません、こういう天の邪鬼なことをする癖があります。20代の終わりころ、友人が大失恋を契機に村上春樹にのめり込んでいったとき、「お前が春樹なら俺は龍だ!」といって村上龍を読みはじめたり。

そのとき読んでたのが『ヒカルの碁』だったら将棋にいったんだろな。

以来、時間があるときに入門・初級向けの参考書を読んだり詰碁を解いたり。ものすごくスローペースで、まったく上達していません。囲碁番組の解説者の話がなんとなくわかったり、棋譜を追って「これはこっちが有利な局面かな?」くらいな考え方ができるようになった(当たっているとはかぎらない)程度です。

はじめた当時は「50歳までにアマ初段!」とかいうだけいってましたが、ムリですごめんなさいf^_^;;

誰かと競いたいわけでもないので、それはそれで楽しんでますけどね。このままマイペースで続けていって、老いてからパートナーと2人で縁側で棋譜並べでもできたら、それも幸せ。

もうしばらくは9路・13路で十分ッス。

おまけ【あの人の50歳ころ】(敬称略)
トレヴェニアン(アメリカの小説家、1931年生まれ):『シブミ』発表(1979年)。
囲碁が出てくる小説としても。
ドン・ウィンズロウによる続編『サトリ』も面白かったです。

 

シブミ/サトリ
シブミ(上) シブミ(下)
サトリ(上) サトリ(下)