東京住まいのイイところ

[投稿日] 2016-10-04
[更新日] 2016-10-03

life_in_tokyo
私の母も父と同じく昭和ヒトケタ生まれであり、いまの中学生にあたる歳で終戦を迎えました。

米軍機に追い立てられて機銃掃射から逃げ回ったとか、飛行機の機銃は1発でドラム缶が宙に吹っ飛ぶくらい威力があるとか、空襲も怖いけど艦砲射撃の方が危ないとか、戦争が終わったら終わったで「若い女の子だとわかると襲われる」というので髪を切られ外出時には顔に墨を塗られたとか、私には言葉以上の想像ができない体験談をよく話してくれました。

いまは20歳前後の甥っ子・姪っ子たちがそうした話を聞いていて、それこそポカーンと口を開けて絶句している有様です。

その後は父とともにいわゆる「高度経済成長」を支えた世代であり、個人的な消費・娯楽についてはいまほど恵まれていません。そのためでしょう、最初の会社の勤務地で一人暮らしをしていた私によく「若いときは貯金なんて考えないで、必要だと思うもの、ほしいものは我慢しないで買いなさい」といっていました。

上京してからの私にも折に触れ「せっかく東京にいるんだから、博物館とか美術館とか、どんどん観にいきなさい」といってます。まったくもって、そのとおりだと思います。

施設開放で学校のプールで泳ぐという話を以前書きましたが、博物館や美術館といった文化施設も同様です。新潟も日本海側では大都市ということでそれなりに施設はあるものの、やはり東京はケタが違いました。

もともと私もパートナーもそういうところを訪ねるのが好きで、そのあと現地の酒場で感想を話し合いながら飲むところまで含めて娯楽の1つになっているので、これは素直に「東京ってイイなぁ!」と思っています。

とくに上野なんてその気になれば展覧会のハシゴもできるし、酒場も充実してるし、タマランものがあります……最近は「充実しすぎ」なところに気圧されて、飲むのは地元に帰ってきてからだったりするんですけどねf^_^;;

さすがに「貯金なんて考えないで」というわけにはいかない歳になってますが、やはり母の言葉のとおり「せっかくの東京」なので、こういうのは我慢しないで楽しみたいと思います。