時間感覚

[投稿日] 2016-07-21
[更新日] 2016-07-20

time_goes_by
年齢を重ねるにしたがい、時間の流れや長さについての感覚が大きく変わってきたな、と思います。40代も半ばを過ぎてから、それまでも「1日が早いなー」とか「これってそんなに最近だっけ?」といった感覚はあったのですが、とくに顕著に感じられる気がします。

そりゃまあ生きてる時間が「半世紀」「四半世紀」ていう単位で表現できるようになりますからね、当然ではありますが。

たとえば10代のころは20年という時間は過去も未来もどこか遠くてリアリティがありませんでした。20代の半ばくらいまではそうだったかも。でもいまは違います。

20年前の自分はすでに社会人・職業人であり、いまの自分がその延長線上にあることを実感できます。20年後の自分もまた、そこに至るための備えをいまの私が具体的・現実的に考えなければならない、実体のある存在になりました。

社会的なできごとについても同じです。私の両親はともに昭和ヒト桁生まれで、いまでいえば高校生・中学生のころに終戦を迎えました。彼らや親戚たちの戦中・戦後の体験を子どものころから何度となく聞いてきましたが、いまこの歳になってようやく感じるリアリティがあります。

私が生まれるわずか20数年前までこの国は戦争をしていた、ということに怖さを感じるようになりました。そして70年というのはなにかを忘れたりなかったことにするには短すぎる時間だと、両親たちを見て、また50歳になろうという自分を振り返って、強く思います。

こういう感覚を持ってこそできることもあるでしょう。このブログもそうかもしれません。人生語り、というにはユルいけど。