36年ぶりの歯の治療、そして中高年のオーラルケアについて

[投稿日] 2022-02-26
[更新日] 2022-02-25


このところいろいろと見直したり新たに取り組んだりしておりますが。

2021年に得た気づきと学び、それを踏まえて設けた2022年の心がけ
「ほぼノンアルコール生活」(限定的飲酒生活)はじめました
ここ3年間ほどに読んだ本を整理、読書のスタイル・ツールも見直した

いま、実に36年ぶりに歯科医通いをしています。人生、そういうタミングってあるよなー、と思う日々。

今回は治療をはじめた顛末と、中高年のオーラルケアについて綴ります。

歯科検診を受けよう受けよう……と思っているうちに

私が歯を削るレベルの治療を前回受けたのが高校3年生のとき。以来、とくに問題を感じることもなく過ごしてきました。

それでも時間が経てば不具合も出てくるもので、50歳のときに奥歯の詰め物が取れたために歯科医を訪ね、治療のついでに目視での検診を受診。そこで「虫歯もありますね。一度レントゲンも撮って、治療の計画を立てるといいですよ」とアドバイスをもらいました。

確かにねぇ、ここでちゃんと治して、60歳・70歳くらいまで安心していられれば……とは思ったものの。



自治体の検診を受けようと思ったら直後から仕事が忙しくなり2年間見送り、落ち着いたと思ったらコロナ禍で、と機会を逸しつづけていたのです。

そしてこの年明け、「今年こそ」と思っていたら。

なんか奥歯のあたりが痛い。歯茎の腫れかな?と3〜4日様子を見ていたらだんだん痛む部分が狭まってきて、1週間ほどした月曜日の明け方、「あ、歯だなコレ」と痛みで眠りから覚めて。

虫歯の痛みってそんな急にきたっけ?と戸惑いながらもすぐに歯科医を予約。痛みはその朝がピークで夜には気にならない程度になったのですが、さすがに放置したらダメだよね、と治療をはじめることにしました。

やっぱり基本は歯磨きなのだろう

私の父は(おそらく体質で)歯が弱く、若いころから治療で苦労していました。確か50代でほぼ総入れ歯状態だったと思います。姉も父の体質を継いで苦労しました。

そんなこともあって「歯磨き励行」の家でしたし、私は幸いにも父の体質を受け継がず、子どもがよくなるレベルの虫歯で済んでいました。

今回治療したのは横向きに生えてしまった親知らずの隣の奥歯で、先生曰く「歯と歯の間が深くなっていて、磨きにくい場所ができてますね」とのこと。それでも永久歯が生えたころから40年以上持ちこたえたことになります。

なんてことはない「ちゃんと朝晩歯を磨く」というだけのことですが、ここまで問題なくやれてきたのはそのおかげなのでしょう。やっぱり基本が大切だ、と改めて思いました。

ちなみにこの10年ほど私が使っている歯ブラシはヘッドが小さく極細毛、トゥースペーストは塩入りのものです。奥やスキマに毛先が届き、塩の研磨感・さっぱり感と相まって「もうほかのものには変えられない」スッキリした感覚があります。



歯ブラシは月イチで取り替えてます。

マウスウォッシュ、そしてデンタルフロスの衝撃

30代の終わりころからはマウスウォッシュを加えました。

理由は口臭対策です(´・ω・`)

誰に指摘されたわけでもないのですが、中高年の入り口に差しかかり、体質が変わってきたことを自覚しました。汗のにおいも変わりましたし、湯シャン・ノーソープに切り替える前、柿渋ボディソープなどで体臭ケアをはじめた時期と重なります。

愛用しているのはずーっとリステリンのオリジナル。お店で品切れだと小さいボトルでほかのものを買ってみることもありますが、結局コレに戻るんだよね。刺激が強いので苦手な方はご注意ください。


やっぱり歯磨きだけとは違うスッキリ感はあるし、就寝前に使えば翌朝の口内の感覚も違います。

そしてさらに、40代の半ばからはデンタルフロスも導入。これは自覚に加えてパートナーからの指摘……「なんか、モワッとしたにおいになってきたよ」……がきっかけです。

あのね、こういうことをちゃんと指摘してくれる関係をパートナーと築くことも、幸せな中高年時代〜老後のために大切だと思うんだ。

地味だがノロけだ。

さて、フロスについてくる説明書やメーカーのサイトで使い方を学び、さっそくトライするわけですが。

衝撃といってもいいレベルでヘコみます。においや歯茎の傷み具合が自分でわかるから。オレのクチん中、こんな状態なの?と。ちゃんと歯磨き+マウスウォッシュしてるのに、です。

そんなヘコむ状態は1週間くらいで収まります。なので初っぱなで心折れずに頑張りましょう。そこを乗り越えればこれも「もう戻れない」くらいのスッキリ感があります。歯科医推奨なのがよくわかる。

種類はいろいろありますが、最初はワックスつきが歯間に入りやすくて使いやすいです。


「もうずいぶん慣れてきたし」とワックスなしを使ってみたことがありますが、歯間が狭いところにまったく入らずギブアップ。その後はずっとワックスつき一択の私ですf^_^;)

こうしたオーラルケアが奏功してか、歯茎が痩せたりすることもなく、歯周病の症状もありません(検診でも指摘されず)。

年齢的にもここで検査&治療した方がいい

久しぶりの治療では、すでに痛みが出ていたこともあり、初診でそのまま神経を抜く(抜髄っていうのね)ところまで進みました。

いやー、30年も経てば道具も技術も進歩するもんで。

子どものころの治療で経験した痛さや、父や姉が苦労の果てに語った「神経を抜く」という言葉からイメージされる痛みや禍々しい感覚もなく。ああ、ずいぶん楽になったじゃない、と引き続きほかの歯の治療に取り組むモチベーションもアップしました。



もともと50代のアタマではじめようと思っていた治療です。これから先、お口まわりもどんどん衰えていくのだろうし、治療の選択肢も狭まっていくだろう、という気持ちがありました。

忙しさやコロナ禍を理由に(歯医者さんへの苦手意識がなかったといえばウソになるけど)50代半ばまで延ばし延ばししてきましたが、「老いを迎える前に治しておこう」と思ったらここで検査・治療しておくのが一番&最後のタイミングなのかもしれません。

日々のオーラルケアに加えて、定期的な歯科検診を。健康のためだけでなく、中高年・五十路のおっさんのマナー・身だしなみでもあるのかな、と感じた体験でした。