ここ3年間ほどに読んだ本を整理、読書のスタイル・ツールも見直した

[投稿日] 2022-02-19


私なりの読書記録と読書のスタイル・ツールについて先だってご紹介しました。

Evernoteの読書記録+情報カードで本棚とアタマを整理する

前回の蔵書の整理からほぼ3年たち、本が床を浸食しはじめたので、そろそろ頃合いかと整理を敢行、古書として売る手配も済ませました。

また、今回の整理を経て残す・手放す本の基準もよりはっきりしたように思い、それに応じて読書のスタイル・ツールもちょっと見直しました。

やっぱり読書記録で確実に「迷い」は減った

記録を残してあるという安心感はやっぱり大きかった。

読書記録に記した=アウトプットしたことが活きているのだと思いますが、パラパラとページをめくって「あ、この本はこういうところが面白かったんだな」「うーん、これはあまり得るものがなかったんだった」などと思い出すことができたので、あまり考え込まずに選別できました。

さらに、読書記録に書いたのに存在すらすっかり忘れていた本……なんかゴメンf^_^;)……は自分にとってその程度(記録だけ残ればいい)な本なんだろうな、とさっさと見切りをつけられたり。

仕分けた冊数は3年前の3分の1ほどとはいえ、そのときは丸 1日かかった取捨選択が今回はブックオフの宅配買取の手配も含めて1時間弱で済みました。

大した進歩です、これなら本棚周りの大掃除・整理も苦になりません。

好きな作家、古典・名作、繰り返し使う実用書etc.は残したい

今回の作業をとおして自分の取捨選択の基準がよりはっきりと自覚できたことも大きな成果でした。

好きな作家の作品、古典・名作といわれるものは絶対読み直すし、自己満足+コレクションとしてもとっておきたい。内容はもとより、本そのものをプロダクトとして愛でているところもあるなオレ、と改めて気づきました。

そういえばずいぶん前だけど映画『ナインス・ゲート』観て、主人公(ジョニー・デップな)の職業であるブックハンター(依頼を受けて珍しい古書・稀覯本を探して買い付ける)にちょっと憧れた……いや、なんなら余生の余技でやろうかと思ってるくらいだし。


話を戻します。

あとは頻繁に繰り返し読む実用書・参考書・問題集の類。

例えば今回の整理では投資に関する読み物・テクニック本もそれなりの数を手放したのですが、それらはいずれも「自分のスタイルに合わない」「ほかの本とそれほど書いてることが変わらない」と感じたもの。要するに「どう考えても読み直さない」ヤツですな。

逆に「この方法は試せる・効果が得られる」「自分の生活に採り入れられる」と思った本は即決で残す方に。

こうした本は折に触れて読み直して自分がやっていることを検証したり、それを軸にして類書で補強したりするので、まず手放すことはないだろうな、と判断しました。手放すとしたらボロボロになって買い換えるとか、バージョンアップした改訂版が出たときでしょう。仕事に関わる本も同様です。

自分のスタイルや目的に合致して、なおかつ限られた時間と能力で実践できる範囲で繰り返し読む本て、実はそんなにたくさんはないんだよね。

手放さない実用書・参考書・問題集を手間なく使い倒すために

さて、こういうプロセスで「この本は手放さない」と自分で納得できれば、線引き・書き込みも抵抗がないんだろうな、と気がつきまして。もっとガンガンやっちゃってイイよね、と。

宗旨替えして申し訳ないけど、付箋やメモ帳出すより線引いた方が早いこたぁ早い。

こうなると俄然やってみたくなる性分で、『考える技術・書く技術』の中で著者の板坂元さんが黄色いダーマトグラフで線を引く方法を記していたなー、と思い出し、やってみよう!……と考えたのですが。


オレ、移動中の読書が多いんだよな、というのがちょっと引っかかり。

確かにダーマトは軽い力で色のノリもよく線が引けるし、糸を引いて軸を剥けば鉛筆削りいらずで芯も出せるという、読書の傍に置いて使うにはバッチリな道具で、そこに異論はありません。引っかかったのはあくまでも私の使い方の問題で。

移動中に使う(頻繁にカバンやポケットに出し入れする)となると芯が剥き出しなのはちょっと勝手が悪い。鉛筆より微妙に太いので文具店で普通に売っているキャップは使えない。それにオレ、鉛筆削るのキライじゃないから(手で削る派だぜ(`・ω・´) )線引けないほど芯が短くなる前に削るし。クズに困るから移動中にダーマト剥かないし。

逡巡した結果、普通の黄色の色鉛筆と鉛筆ホルダーを使うことにしました。


色鉛筆は最初に半分に切ってホルダーに収まる長さに。使わないときは逆さまにして収めてホルダー自体がキャップになるようにしています。

こんな感じ↓。逆さに入れている状態です。ステッドラーの安定感素晴らしい。


色鉛筆は普通の太さであればどのメーカーでもいいでしょう。黄色と同様にコピーに写らない色がいいなー、というのならお好みで水色なんかもイイんじゃないかと思います。

マーカーじゃダメなの?という人もおられるでしょう。ダメじゃないですが、マーカーは紙との相性によってはウラ抜けしてしまうこと、インクの残量がわからない(見えるのもあるけど)ことが読書のお供としては不利かと。

これまでのスタイルとの使い分けで得るものをより多く

ガンガン使い倒すぜ!という本が選別できた一方、自己満足+コレクションで残しておきたい本にはやっぱり手を入れられない。

「何回か目を通して得るものを残せれば手放してイイかな」という本も、リセールバリューを落とさないという観点では同じです。

それらの本は引き続き付箋やロディアのメモで対応します。

今回の整理では本棚と頭がスッキリしたついでに、図らずも読書のスタイルも更新できました。より多くのものを本から得ることができそうで楽しみです。