お金に寄り添う

[投稿日] 2016-08-31
[更新日] 2016-08-28

money_and_i
お金のことといえば、これまで投資をはじめたことと、投資の勉強について書いてきました。今回はシンプルにお金と自分との日常の関係についてです。

ホントに情けない話、稼げない・貯まらない生活を経験するまで、自分の金銭管理はどんぶり勘定もいいところでした。

やることといえばATMでお金を引き出したときに表示される残高と財布の中身をチェックする程度。クレジットカードや公共料金の引き落とし日もあいまいにしか覚えておらず、しまいには銀行から入出金記録の「おまとめ」が郵送されてくる、そんな状態です。経済的に厳しくなりはじめてからもしばらくその在り様で、それじゃあうまく回るわけないよね。

とうとう、引き落し日に残高が足りない、それどころかわざとショートさせてギャランティが入ってから払う、といったことが続くようになり、複数のカードローンのあいだで借りては返すようになり……やがて銀行からの手紙が(中身はただのキャンペーンDMなのに)怖くて開けられなくなりました。

いま思い出しても脂汗が出ます。コレじゃダメだと。

一番にはじめたのは、とにかくお金の動きを把握することでした。そしてこれがお金を残す・増やすために一番効果的なことでした。もともとやってる方からしたら「当たり前だろ」ということなのかもしれませんが。

出費は「コンビニでガムを買う」といった小さなものでも1円単位で記録しました。通帳もマメに記帳し、入出金のタイミングを覚えます。そして厳密かつシンプル(子どもの「おこづかい帳」レベル)に徹した残高表をつくり、毎日チェックするようにしました。

そのうちインターネットバンキングも契約して、気になることがあればすぐに口座を確認するようにしました。残高照会や振替・振込が手元でできるようになって、取り組みが一層楽になりました。iPhoneを使うようになってからは家計簿アプリを入れて、入出金が生じたその場で記録するように心がけました。

ちなみに私が使い続けている家計簿アプリはこれです。機能はたいへんシンプルです。そこがむしろ私がやりたいことにマッチしました。


こうしてお金の動きを知ることで、次第に「お金の動かし方」を考えるようになりました。

手続きが億劫で惰性で続けていたサービスは解約、続けたいものも一通りプランの変更を検討。水道・光熱費も無駄がないように意識して生活するようになりました。クレジットカードで支払える公共料金はそちらに移行して引き落とし日をまとめる、といった工夫もできるようになりました。

幸いにもうまく習慣化できたので、「知る」も「動かす」も手間だとは思わなくなりました。ただ、それ以前の私がこうした「お金に寄り添う」姿勢をまったく欠いていたことを、いまでもたいへん悔いています。

つらい経験があったからこその気づきとはいえ、避けられるものなら避けたかったのです。なので、少しでも参考にしていただけるものがあれば。