投資の勉強

[投稿日] 2016-07-19
[更新日] 2019-10-22

study_invest
投資に取り組むにあたって、やはり勉強は必要です。証券会社の広告やいろいろな参考書で「こうすれば勝てる」的な話はたくさんありますが、「相場」は誰にも正確な予測ができません(だからこそ必ず免責事項やリスク回避の方法が添えられているわけですが)。

まれに「操作する」輩はいますが、いうまでもなく違法ですよ。

予測できない以上、どれだけ優秀な投資家であっても損失をこうむる可能性を排除できません。でも知識とスキルを得ることで損失を最小限に抑えることはできると思いますし、それがイコール自分の資産を増やしていける手堅い方法でもある思うのです。

自分なりの検証もせずに人のオススメや世間の噂に乗って、入門書の最初の3分の1に出てくるレベルのリスクヘッジも講じずにお金を注ぎ込んで濡れ手に粟を夢見つつ、いざ痛手を受けたら人のせいにする、というのは、損したこと自体はかわいそうですが……いや、「お金がかわいそう」というべきか……その姿勢や考え方にはまったく同情できません。

投資をはじめる動機は「資産を増やしたい」がほとんど(純粋に「勉強のため」なんて場合も……あるかな)だと思うので、勉強というとチャートや経営指標の読み方、売買の方法に目が向くのは当たり前です。でも同時に、できれば先に、自分の「投資の目的」について考え、学んでおくと、以降の勉強が無駄なくできて、安定的に、なによりも自分自身が安心して、資産を運用することができると思います。

私の場合、将来的な保障が望めないフリーランスという立場での取り組みなので、目的は自ずと「万が一のときの蓄え」と「老後の備え」になり、中期・長期のトレードというスタイルになるだろうとあらかじめ考えていました。それによって「投資する企業をどう選んで付き合っていくかも考えよう」という気持ちも生じました。

そうした中で私が投資をはじめるにあたって勉強のために読み、参考になった本をいくつかご紹介しておきます。大半は当時すでに中古でしか入手できなかったやや古い本ですが、それだけに「変わらない考え方」を学ぶにはいい本だと思います。



具体的な投資の環境や商品についての記述は古くなりましたが、「投資とはなにか」「投資の目的とはなにか」という、自分なりの「投資哲学」を考える上でたいへん参考になりました(手法・技法を期待して読むとがっかりするかもしれません)。


チャートや指標の読み方、売買の方法などについての基本をわかりやすく、かつ広範囲に網羅した良書と思います。これはぜひ復刊してほしい。

適正な株価・企業の成長性などを、一般に公開されている指標をもとに分析する方法を具体的な事例やツールを交えて解説しています。中期・長期のトレードを行なうならば理解しておきたい内容です。これもいい後継書がなかなか見つからないんだよね。

こうした勉強を土台として、以降は日常のニュース・新聞や「ダイヤモンド」「東洋経済」「Zai」といった雑誌(私はいまZaiを定期購読しています)、証券会社が提供しているレポートなどで折々の経済動向や新しい制度などについて知識をアップデートするのが、私が自分の投資スタイルに合わせて実践している勉強法です。

他方、短期のトレードに取り組むとき、たとえば「デイトレードで稼ぐ!」という場合は、もちろん人それぞれの「哲学」も必要だと思いますが、むしろ短いスパンのチャートや板の読み方、取引ツールの操作、短期的な情報の収集に習熟した方が効率的でしょう。

要は「目的を明確に」という、当たり前な話ですな。

このテーマ、次は私の投資する企業の選び方とポートフォリオの組み立て方について書きたいと思います。