[投稿日] 2016-10-12
[更新日] 2019-10-22
日本の現代音楽史、といったら大げさではありますが、聴いてきた音楽を振り返ると、世代的にはなかなか面白い体験ができたんじゃなかいと思います。
小・中学校前半時代にアイドル歌謡・ニューミュージックやYMOのヒットがあり、いわゆる金八世代のアイドルやロカビリーのブームがあり、そのあと高校時代にかけてインディーズからバンドブームへの変遷を体験し、J-POP・J-ROCKと呼ばれるに至る流れを見つつ、新たなアイドルブームも到来。百花繚乱ですな。
ちなみに私は姉がよく聴いていた初期からのオフコースや荒井(旧姓)時代のユーミン、なぜか父がボックスで買ってきたポール・モーリア楽団などイージーリスニング(←どーゆージャンル名なのか)を聴いて育ち、はじめて買ったレコードはアリスのシングル盤、はじめて「バンド」を意識してアルバムを買ったのはゴダイゴ、ちょっと山下久美子に入れ込んだあと中2でSex Pistolsにどハマりして好みが一変、インディーズのパンク・ハードロック系を中心に聴く一方でベストヒットUSAやMTVもしっかりチェック、そのまま高校大学とバンドブームに乗っかって洋・邦のロックを聴きながら生きてきて、いまはPerfumeも大好き(ゼェゼェ)という状態です。
さて、ここで質問です。
メジャーどころの日本のロックバンドの歌詞で「乾いた風」といえば? おそらく答えは大きく2つ(ほかにもこの歌詞を含む曲はありますが)。
〈乾いた風に掻き消されて 最後の声も聞こえない〉
BOØWYの「B・BLUE」です。
もう1つ。
〈乾いた風を絡ませ 貴方を連れてくのさ〉
L’Arc~en~Cielの「HONEY」です。
どちらも名曲ですね。ちなみに私がパッと思い浮かぶ回答は前者です。
「B・BLUE」は1986年、「HONEY」は1998年の発売。干支1周してますな。まさに1世代の差です。
私はこれを「乾いた風問題」と呼び、回答がどちらになるかで日本のロックのリスナーの世代が大きく分かれている、という仮説を持っています。
まー、検証したくても誰も取り合ってくれないんですけど。
……与太話でスマンな。