ロバート・B・パーカー「スペンサー」シリーズのコンプリートに挑戦しています


10代から30代まで追いかけていたのに、いつの間にか読まなくなっていたのです。ロバート・B・パーカーの「スペンサー」シリーズ。

シリーズとしては40作(うち1作は未邦訳)、国内では1973年から2011年にわたって刊行された長寿シリーズです。
※この投稿での刊行年はすべて日本でのものです。

主人公の私立探偵・スペンサーほか登場人物は物語の進展とともに年齢を重ね、過去の事件に引きづられたり、彼ら自身の関係も変化したり……という、以前の一匹狼的なイメージのハードボイルドとは異なる人物像・群像が描かれ、「第三世代ハードボイルド」ともいわれていました。

パーカーにはほかのシリーズもあり、またレイモンド・チャンドラーの「フィリップ・マーロウもの」の未完の遺作を引き継いで完成させたり、オリジナルの「フィリップ・マーロウもの」も著しています。

当時のこのジャンルでは随一の多作さ・多彩さもあってか、シリーズに登場する権利がオークションにかけられたり、と本国アメリカでも人気を博していたようです。著者の急逝により途絶えたのが残念です。

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