自由って

[投稿日] 2016-10-14
[更新日] 2019-10-22

andrzej_wajda
世界終末時計、懐かしいですね。いまも継続しているはずですが、日本でニュースにならなくなってからずいぶんたつような気がします。

いまのアラフィフ世代の幼少期・少年期の国際情勢といえばいわゆる「東西冷戦」真っ只中です。核実験だの米ソの軍拡だのがあるたびにこの時計の針が動き、テレビのニュースでも取り上げられてたような。

某国で核実験があったあとは「雨に当たるとハゲる、翌日が危ない」なんてまことしやかにいわれてました。子ども心に不安感というか薄っすらした恐怖感というか、そんなことを感じながら生活している時代でした。

現在は核関連だけでなく異常気象や環境破壊といったことも人類への脅威として針の動きに影響するらしいです。時代の変化を感じます。

先日の3連休中、アンジェイ・ワイダ監督の訃報に接しました。

ポーランド史に詳しいわけでも、取り立てて彼の作品のファンというわけでもありませんが、両親の戦争体験を聞き、また上述したような時代を過ごした身として、驚き、また残念な報せでした。

一緒に訃報を聞いたパートナーの「この人たちがいう『自由』というものがあまりにも大きくて、この国で自由を唱えてる人たちに自由ってなに?って聞いてみたいね」ということばに、強く頷いた私です。

自由っていったいなんだい。

どう思ってる?

自由になりたくないかい。

いま不自由かね?

考えるきっかけに。

日本との縁も深い人だったんだぜ。合掌。