投資のスタイル

[投稿日] 2016-09-26
[更新日] 2016-09-25

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これまで投資をはじめた話投資の勉強について書いてきました。今回は銘柄選びや売買など、私なりの投資のスタイルについてです。

現在の方針は、株式については長期保有で値上がりを期待しつつ配当をコツコツ積み、毎月分配型を中心とした投資信託で1年をとおして一定の利益を得つつ、全体的なリスクヘッジとして一部を貴金属の上場信託にあてる、という形です。銘柄選びもそれを前提とした基準によります。いまのところ信用取引は考えていません。

それぞれの割合は株式・投資信託・貴金属信託・購入資金(口座に積んである現金)でほぼ1/4ずつにしています。

さて、一番の基準は「お気に入りの製品を作っている」などの応援したい企業の株を購入することですが、その場合も過去3年ほどの業績や配当を確認して、四季報の評価を調べて、内容が悪ければ見合わせます。

ほかの銘柄については、探す前にまずは大まかに産業分野を決めておきます。いま注目の分野か、家族や自分の生活に関係が深いか、伝統的・世界的に日本に強みがあるか……といったところです。たとえば高齢化社会で、父は心臓に持病があり、私もリスクを負っていて、それに関係する日本の得意分野だったら循環器医療の精密機器のメーカーかな、という具合。新聞や雑誌でトレンドをつかんでおくのも大切です。

そこから証券会社のサービスを使って指標によるスクリーニングを行ないます。使っている指標は極ごく基本的にPER、PBR、ROE、ROA、自己資本比率、配当利回りの組み合わせです。ここはとにかく機械的にふるいにかけています。

具体的な数値や組み合わせのパターンに「私独自」なんてものは一切ありません。入門書や雑誌に出てくるレベルですので、ご興味のある方はご自身で調べたり試したりしてくださいね。

こうして絞り込んだものから上述の分野のものをピックアップして、さらに詳しく業績や四季報でチェックします。気になる企業があっても一切妥協しないようにしています。ここで感情が入ると迷いや不安が生じて判断が狂う、という経験をけっこうしましたので。

また、どんなにイイ内容でも応援できない企業……ブラックな噂があったり、不祥事の対応がいい加減だったり……は買いません。これはささやかながらも投資家としての矜恃です。

最後は購入資金との相談です。まだそれほどの体力はないので、自ずと1単元100株の値ごろなものが中心になります。

購入した銘柄は、当たり前ですが定期的に株価をチェックして、下がったときには買い増すようにしています。また、できるだけ複数単元を保有するようにして、大きく上がったとき(直近の配当の5年分以上の含み益が出ている、など)には一部を残して売却し、利益を確定することもあります。チャートで値動きを見るのはほぼこのときだけです。

チャートは日足の移動平均とRSI・MACDをチェックしています。設定数値はいずれもイジっていますが内緒です。もっとも、サイトで公開されているものをいくつか試して決めたものなので、これも「私独自」ではありません。

こうした自分なりに明確な方針と基準を設けてから、短期・中期の値下がりには動揺しなくなりました。含み損がそれなりに膨らむこともありますが全体の20%を超えたことはありませんし、「4〜5年かけて配当・分配金でトータルで含み損をカバーできればいいや」という考え方です。たいへん心穏やかな投資生活です。

日常の取引に加えて、早い段階での売却益が期待できそうなIPOには積極的に応募しています。これは「当たればラッキー」な臨時ボーナス的な位置づけですね。

これでこの1年間は売買で動かした金額に対して15%分くらいの利益は出ている(含み損は考えてません)ので、私としては満足できる内容です。

お金のことはあくまでも人それぞれなものではありますが、なにか「イイ方向に向かう」ための手がかりやきっかけになれば、と思います。