両刃ホルダーを買い替えてより快適なヒゲ剃りを(ウェットシェービングのススメ part 2)

[投稿日] 2022-05-21


ちょっと皮膚がヤワで電動シェーバーでは肌荒れしてしまうため、ヒゲ剃りには両刃のカミソリをT字のホルダー(いわゆる両刃ホルダー)で使っていることを以前ご紹介しました。

ウェットシェービングのススメ


堅牢そうに見えても日々使っていれば古びてくるもので、気づけばところどころに欠けが。

愛着が湧く道具だし、剃れないわけじゃないのでしばらくそのまま使っていたのですが、欠けた部分が肌に当たるとやっぱり気になり。惜しみながらも買い替えました。

せっかくだから違うものに。種類や機能を改めて整理してみる

同じものをリピートする選択肢もありましたが、どうせなら違うものを試してみたい。改めて先達の皆さんの体験談やショップのレビューを手がかりに種類や機能を整理。

剃った感じは実際に使ってみないとわからないので、とりあえず構造(主に刃の交換方法)を手がかりに。

これまで使っていたミューレR89(王道のひとつではあるらしい)はヘッドのネジを柄にねじ込むタイプ。製品の種類が多く、シンプルな構造で手入れも楽。個体差が少ないものメリットです。

主な欠点としては……

刃を交換するとき、ヘッドの刃がついていない側を指で強くつまんで固定してネジを緩めたり締めたりするわけですが、うっかり手を滑らせるとクリっとヘッドが90度回転して指の力はそのままにヌルリと刃をつまんでしまうことになり

……あああああ書いててお尻がムズムズする(((( ;゚Д゚)))

私も一度それでけっこう深々と切りました、親指と人差し指を(同じ経験している人は多いらしい)。

それ以来、緩める・締めるときはヘッドは手を触れずにテーブルに押しつけるようにして(刃がテーブルに当たらない角度でね)柄だけを回すようにしています。



似たような構造では、柄の末端がネジを切った筒がついたパーツになっていて、それを柄の中に通してヘッド側のネジと留めるタイプ。刃の交換でネジを緩める・締めるときにヘッドをつかむ必要がない(んだよね?)ので安全そうです。

あくまでも個人的にですが、最初のタイプに比べてちょっと脆そうというか、手入れが手間だなというか……ごめんなさい、造りが好みではありません。

もう1つ大きなタイプは「バタフライ」といわれる構造。柄のパーツを回すとヘッドが真ん中から開くヤツです。

コレ↓とか大きいドラッグストアならフツーにシェービング用品コーナーで見かけますな。


刃の交換の安全性ならこれがいちばんでしょう。メカメカしい感じも私はけっこう好きで、検討の対象にはなります。なかなか見目麗しい。


他方、これは稼働する部品が多いので細かいところの手入れや耐久性、個体差の問題は避けられないようです。

刃は同じでもホルダーでまったく変わる肌への当たりと深剃り具合

下調べを終えて、今回私が選んだのはコレ↓です。


使い慣れたタイプであること、見た目が気に入ったこと、そしてアタッチメントで肌への当たりや深剃り具合を調整できるところが決め手でした。

柄がダイヤル式で調整できる仕組みになっているものも検討しましたが、やはりシンプル・イズ・ザ・ベストで。

アタッチメントは3個、それぞれリバーシブルになっているので6段階(R1〜R6)に調整ができます。ざっくりいうと【R1:やわやわな毛+敏感肌】から【R6:伸びた剛毛・縮れ毛+カミソリ負けしない肌】まで、という感じ。

とりあえずR2(敏感肌)から試すことにして、これまでのホルダーを労って別れを告げ、入手した翌朝のヒゲ剃りから早速投入。替刃はこれまでと同じものです。


うーん……R2、刃を感じないくらい当たりがスムーズ。というか、剃ってる実感がない、剃れてはいるけど。

この設定ではこれまでのミューレR89のような深剃りはできません。いつものように毛並みに合わせて順に剃って、それから逆に剃って……とやってみて、直後はツルツルなんですが、お昼ころ(6時間後)には伸びか気になりはじめ、帰宅するころ(13時間後)にはすっかりジョリジョリに。

肌には優しいし細かい切り傷もまったくできなかったのはいいものの、私のヒゲ剃りのペースではちょっともの足りません。

この感じだとR3も優しすぎるんだろな、と考えて翌朝はR4に設定を変えてトライ。

うん、これはいい感じ。私にはほどよい「剃れてる」感があり、肌への当たりもミューレR89より優しく、いまのところベストな設定のようです。



深剃り感はミューレR89よりちょっと弱いですが、ヒゲの伸びは夕方まで気になりません。肌への当たりはとても滑らかで、切り傷が減りそうなのも安心です。

私の想像ではR5がほぼミューレのR89と同じ、R6はそれ以上に鋭利さを感じるタッチになるのではないかと思います。

そんなにも深剃りができないR1・R2はなんのためにあんのよ?と思われるかもしれません。たとえば吹き出物などなんらかの肌のトラブルがあるとき、あるいは女性の顔の産毛や手足のムダ毛のケアなどには「刃、ある?」と思うくらい優しいこの設定がピッタリかと。

※刃物であるかぎりどんなにタッチが優しくても使い方によっては怪我をします。ご利用・お試しは十分に気をつけて、ご自身の責任でどうぞ。

ヒゲ剃りは続くよどこまでも

日常的にヒゲを剃るようになってから40年弱、ウェットシェービングにしてから20年ほど。思えば長い習慣、というか身だしなみ、というか……すっかり「日常」です。

最近つくづく思うのですが、私がヒゲ剃りにこだわるのはやはり父の影響が大きいです。父は非常に几帳面な人間で、ごくごく稀に休日にサボっていたかな?という記憶があるくらいで、いつもきちんとヒゲを剃ってます。

道具もひと通り持っていて、電動シェーバーも往復式・ロータリー式とそのどきどきでいいと思ったものを使い(父は壊れたら買い換えるタイプ)、たまにT字のカミソリでゆっくりと、という感じ。

そういう父を見てきたので、ヒゲ剃りについては「大人っぽい・カッコイイ」といったイメージはまったくなく、「大人ってヒゲを剃るもんだ」という意識で、「剃るのが好き」というより「ヒゲが伸びてるのがイヤ」というのがモチベーションになってるところがあります。

「イヤ」なのをどうせなら楽しく気分よく解消したい、というのが私のヒゲ剃りに関わる諸々の行動の基盤になってますね。

なので実のところ、道具を買い換えるときにいつも悩むのです、電動シェーバーにするかどうかも。

いまの機種なら肌にも優しいんだろうな、切り傷もできないだろうし、きっと時短にもなるよね……と1週間ほどウダウダして、最終的にはランニングコストを計算して「やっぱカミソリの方が断然安いし!」と思い、さらに「まだカミソリ使うのがおぼつかないほどのジジイじゃないし!」と自分にいい聞かせて電動化を見送るまでがセットですf^_^;)

まあ、いつか老いてカミソリでのヒゲ剃りをやめる日がくるのでしょう。それでもヒゲが伸びるかぎり私の日常は続きます。どうせなら楽しく気分よく、と。