投資をはじめた話

[投稿日] 2016-06-28
[更新日] 2019-10-22

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数年前に大きい案件の指揮を任され、目標よりもちょっと余計に売り上げが立ったので、通常のギャランティーのほかにプラスアルファをいただきました。フリーランスというボーナスから縁遠い身です、苦労も忘れる……わけがないくらい大変だったけど……嬉しいできごとでした。

パーっと使っちゃってもよかったんですけど、ずっと休みなしの私を心配してくれてたパートナーにご馳走して、スーツを2着ほど買って、残りは投資をはじめる資金にしました。

日本で「投資」というといまだに一攫千金のギャンブル的なイメージや「楽して稼いでけしからん」みたいな見られ方をしている部分があります。それは違うよ、という話はすでに多くの皆さんがされているので、ここではオススメの本を紹介するのみで省略。


このあたりのことは、中学校くらいから学校教育で教えていくべきじゃないかと個人的に思っています。フツーの高校生が「なー、○○社のCSR報告書読んだ?」「おー、あの部品リサイクルプログラム、ヤバくねー?」みたいな会話をするようになったら、かなりいい方向に企業も消費者も、ひいては日本の経済全体も変わるんじゃないかな、と。

ともかく、ネット証券で口座をつくり、エクストラでもらったギャランティーのうちの20万円からスタートしました。

ついこのあいだまで借金生活をしていたフリーランスです。すでに状況は好転していましたが、それがいつまでも続く保証はありません。銀行の口座にただ預けておいても、減りこそしないでしょうが、自分の裁量で増やすことはできません。40代になってパートナーと2人、この先どうやって過不足なく生きていく原資を築くか。そう考えたとき、投資は当然の選択肢でした。

このご時世だとフリーランスにかぎりませんけどね。

私の場合、預金の代わりに毎月一定額+黒字になったらその分も証券口座に入れていて、さらにここ数年はギャランティにたいへん恵まれたということもあり、いまでは切り詰めれば1人で1年、2人なら半年、無収入でも生活できるくらいの資産になりました。

それに少なくともいまからはじめておけば、「退職金をはじめての投資に全額ブッ込んでスッてもーた」なんて目も当てられないことは避けられるだけの知識やスキルは持てるはずです。

どエライことが起きて日本の経済が吹っ飛んだら、という危険はあります(そこまでいったらまた別の話ですが)。そうでなくても資産が減ることは当然あります。それでも私は「やってよかった」と思っています。「もうこれ以上の損失には耐えられない!」と思ったらそこで手を引けばいいだけです。

50歳からはじめても決して遅くないと思います。まずは口座開設からでも。