スキマ時間活用の効率はストップウォッチで劇的に向上する

[投稿日] 2022-02-05
[更新日] 2022-02-04


私が「ストップウォッチを使って限られた時間を有効に使う」というアイデアを得たのは池上彰さんと佐藤優さんによるこの本からです。


ストップウォッチ片手に時間を区切って新聞など大量の情報に目を通す、というのは忙しい人の時間の使い方として画期的だな、と思いました。

私の仕事量など著者のお二方の足下にもウン万光年くらい遠く及ばないと思われますが、それなりに時間のやりくりに追われてはいるのです。

今回は私が実際にストップウォッチを使って実感している効果について。

とりあえずストップウォッチ(またはその機能)1つあればいい

まずはストップウォッチを用意。

時間を競うスポーツや制限時間がある作業に関わりでもしないと日常で手にする機会がないストップウォッチですが、実際のところわざわざ買わずに済む人も多いのでは。

……オレはわざわざ買おうとしたけどさ(踏み留まった(´・ω・`)

検討しているあいだに「そういえばインターネットタイム(懐かしい)提唱したころのSwacthのデジタル腕時計買ってたな」と思い出し、20年近く電池が切れたまま放置していたヤツを再生……新しい電池が電極に触れた瞬間に「ピッ」て目覚めたのビックリしたわ……、そのストップウォッチ機能を使っています。

秒を争う作業をするわけではないので、機能的には腕時計で代替できれば充分。なんならダイバーズウォッチのベゼルでもいいくらいです。

モチベーションを高めるために買うのもアリですけどね。どうせならクラシックなヤツとか。


いまは実用性ならデジタルでしょうけれども。


ここで「スマホのストップウォッチとかウェブサイトのタイマーじゃダメなの?」と思われた方、

ダ・メ・で・す。ゼッタイに。

短い時間を集中して効果的に使おうというときに、通知や寄り道で意識を持ってかれるスマホやサイトは厳禁。そのあたりはこれまでも書いてきたとおりです。

ローランドさんとabrAsusがコラボした「ミニマリスト財布」は中高年の物忘れ対策・知的生産のツールの最適解かもしれない
アラフィフでも物忘れに負けず知的生産を続けるために

ブログ更新や日々の投資を再開するために

そもそもの動機は請け負う仕事の内容や立場が変わり、日常的にできていたブログの更新や投資のための情報収集の時間が取れない日々が長く続いてしまったことへの反省でした。

土日休日以外にまとまった時間を取ることはできないし、取れたら取れたで家事や医療などやることがある。

じゃあもうスキマ時間を捻り出すしかないよね。

と、いまさらな気づきではありましたが、そんなときに上述した本に触れたこともあり、大きなヒントになりました。



ブログの執筆・更新、投資の情報収集、仕事のスキルアップのための勉強などやりたいことを決めて、それぞれ30分、1日の中で確保しようと考えました。

たとえばこのブログには1日30分使うと決めて、キーボードの横にストップウォッチモードのSwatchを置いて作業をしています。そして執筆中に30分たったら段落・節の途中でも「今日はここまで」と切り上げる。

「30分間でここまで書こう」と思うと自ずと集中力も上がりますし、やりきれなかったときもまた「どうやったら時間内に終えられるか」という日々の工夫やネタ集めに取り組むモチベーションになっています。

「スキマ時間ができた」を「スキマ時間をつくる」に変える考え方

私の場合、1回30分ならメールや電話に反応しなくても、社会的にも精神的にもそれほど問題がありません。私が「スキマ」だと思える時間は最長で30分間ということなのでしょう。これは仕事や生活リズム、性格によって人それぞれだと思いますが。

30分お待たせすることも許されない緊急・重要な案件は極めて希だし、関係しそうな連絡先(公私ともに)をスマホやメーラーのフィルタリング機能で優先度を上げて拾えるようにしておけば備えとしては安心できます。

それ以上のヤバいことは「こんなことしてる場合じゃない」レベルの本当にヤバいことで、仕事上のトラブルシューティングやファミリーに万が一があったときの行動などまったく別次元のお話になりますな。

「スキマ時間の見える化」が集中力とモチベーションをアップする

空いた時間をストップウォッチで「能動的に計る」というのは、要するに「スキマ時間の見える化」ではないかと思います。

いま時間が空いてるな、となんとなく時計を見て「○時まで」「○分間だけ」と思うだけでなく、開始と終了を決めた明確な時間枠を設けるわけです。通勤通学の車内で、というのも仕組みとしては同じでしょう。

刻々と進む秒・分を横目に(まさに見える化)すれば「この時間だけは」と周囲の雑音・誘惑に注意を奪われない努力も続けやすいし、「時間内にここまでは」と取り組むモチベーションもアップします。

また、このところ実用書やビジネス情報サイトなどでもいわれていることですが、人はマルチタスクができない(1度に1つのことにしか集中できない)し、集中力が続く時間にも限りがあります。

なのでたくさんの仕事を抱えた人ほど趣味や勉強だけでなく本業も時間を区切って集中・休憩・次の仕事……とコントロールした方が効率も上がり、心身の負担も減らせるのではないか、と感じています。

余談ですが、ストップウォッチを使ってみて「ポモドーロテクニックってよくできてんなー」とつくづく思いました。

ここは考案者に敬意を表してトマト型のキッチンタイマーを……


……買わん、買わんぞ。

ストップウォッチはスキマ時間の活用、仕事の効率アップ、そしておそらく生活リズムを整えることにも役立つのではないかと思います。

春からの新生活や新年度のスタートに向けて、ちょっと試してみてはいかがでしょう。