[投稿日] 2021-07-17
[更新日] 2021-07-31
大きなことはできません、小さなことからコツコツとd(●)(●)b
投資に取り組んでいることについてはこれまでも書いてきました。
投資をはじめた話
投資の勉強
投資のスタイル
改めて投資のことを考える
もちろんいまでも継続していて、運用のスタイルは生活や仕事の変化、使える資金の量に応じて折々に見直しています。
ありがたいことに……マネー雑誌の記事やテクニック本の帯のようなド派手な稼ぎはありませんが……納得できるペースで資産を増やすことができています。
今回と次回は改めて私なりの経験を踏まえた考え方とここ数年の経緯をご紹介。あくまでも中長期の投資スタイルについての個人の経験・実績に基づくお話ですよ。投資・資産運用はご自身の責任で行ないましょう。
テクニックやスキルを学ぶ前に目的とスタイル(できること)をはっきりさせた方がいい
投資に興味を持つ、あるいは実際に取り組もうと思って本屋さんで参考書を探したりサイトで調べたりすると、多くの場合「○円が○億円に!」とか「○年で○倍に!」といったテクニックやスキルの情報が真っ先に飛び込んできます。
それはそれで実際にその方法で稼いだ人がいる話なのでフェイクではありません。でもそれを自分が再現できるかどうかはまったく別の話です。
たとえば
……平日は会社勤務で7:30に家を出て18:30に退社、帰宅したら入浴して家族で夕食を囲み、23時ころ就寝……
という方が投資のためにコンスタントに使える時間は始業前・昼休み・就寝前と休日という「市場が開いてないとき」です。そのような方が「○円が○億円に!」というデイトレードのテクニックを学んでも意味がありません。
できないもん。
役に立つとしたら「いずれセミリタイアしてデイトレーダーになる!」という目標に向けたモチベーションアップのためか、「デイトレーダーはこういう方法で市場に参加しているのか」という敵状視察のためくらいかと。
ともかく、自分にできるテクニックやスキルを学ばないと勉強の時間と費用を無駄にするばかりか、できっこない方法で市場に飛び込んで金をドブに捨てることにもなりかねない、ということです。
そうならないために大切なのは、まず最初に自分が投資をはじめる目的を紙に書ける(人に説明できる)レベルで明確にすることです。
生活費の足しなのか、老後の備えなのか、子どもに資産を遺したいのか。それはどれくらいの金額なのか。あるいは「経済の仕組みを学びたい」なのか。
そしてその目的を達成するために、自分の今の生活に照らして使える時間と原資がどれくらいあるのか、あるいはどれくらい生活を変えることができるのか。
もしかしたらこの過程で「あれ? 投資よりも転職した方がよくね?」などと新しい選択肢が出てくるかもません。それはそれで目的に沿った方法として検討すればいいと思う。
口座の開設……もちょっと待って勉強しよう
さて、晴れて投資をはじめることにしたら、さっそく証券会社で口座を開設!……じゃなくてもうちょっと待つ。
ここで商品やテクニック・スキルについて勉強する。やっぱり勉強は必要。勉強しないと稼げない。てかここで勉強しておかないと口座開いたあとで「……この口座、オレがやりたいことに対応してないじゃんorz」ということが起きます。
一口に投資といっても商品はさまざまで、それぞれにテクニックがあり、求められるスキルも違います。取引のためのツールも証券会社ごとに違います。
最初に考えた目的・自分にできることに沿って、どんな商品が見合っているのか。売買のために学ぶべきことは何か。その商品を扱っている証券会社はどこか。取引ツールは自分のPCやスマホで使えるのか。
こうしたことを口座を開く前に知っておいた方が時間も手間も無駄がなくて断然イイです。
いまは私がはじめたころよりネット証券の環境も整っているので、国内株式現物の取引については「この口座じゃできないじゃん!」といったことはまずない……あ、いや、可能な注文方法のバリエーションはけっこう違うわ、やっぱちゃんと調べた方がいい。
また、初心者がいきなりコレに手を出すのは希だと思いますが、信用取引、先物・オプション、外国株式・外国為替まで考えると、証券会社・取引ツール、さらにはPCのOSによっても取引の可否やツールの有無が違います。
実は私もスタイルの見直しに合わせて取り組みたいことがあったんですが、当初から利用していた証券口座ではそれができないことがわかりまして。対応している口座を探して急いで開いたという経験があります。
ちなみにこのプロセスで私が新しく口座を開いたのは楽天証券です。
もともとネット決済用に楽天銀行の口座を持っていたことに加え、取引ツールのわかりやすさと扱っている商品の豊富さ(売買したい商品があった)が決め手になりました。
言い訳ですが、私は当初は少額・単元未満株からはじめていずれ単元株の現物を、と思っていたので単元未満株の取り扱いと手数料の比較だけで最初の証券会社を決めました。まだスマホのアプリもなかったころ、それはそれで支障はなかったんですけどねぇ……。
ということで前編はここまで。後編では実際の取引や収支について書きたいと思います。