蛇口から出る水がおいしいと

[投稿日] 2016-06-30
[更新日] 2019-10-22

water
私の郷里・新潟は水がいいのです。もちろんほかにも水がいいお国はたくさんありますが、さすが米どころ・酒どころ、盆暮れに実家に帰って蛇口から出る水をそのまま飲んでもおいしいと思えます。そもそも郷里を離れるまで水道水になんの不満も疑問もありませんでした。

飲み水についてはじめて問題意識を持ったのは、最初の会社でとある地方の事業所に配属されたときです。その土地の水道水については社内でも知られていて、辞令が出るなり勤務経験のある先輩から「住みやすい街だが、水は諦めろ」といわれました。

えー、いうても日本の水道だよ?と思ったのが甘かった。

アパートに入居して、はじめての通水なのでしばらく出しっぱなしにして、ちょっと飲んでみたら「え?」という味。もっと通さなきゃダメかなと思ってもうしばらく。再び飲んで「……先輩がいってたの、コレか」と。

いわゆるカルキ臭というか、なんともいえないザラつきというか。口に含んで「え?」と思うだけでなく、シャンプー後の髪がゴワゴワするレベルです。男だけど帰省して実家で風呂入って髪がサラサラに戻るがすごく嬉しかったもん。

地元の人に気を悪くしないようにそれとな〜く聞いたら「あー、ここは水はマズいよ」てアッサリ返されるし。もう20年以上前のことです、いまのことはわかりませんが。

当時はまだ家庭用の浄水器はあまり普及していません。ミネラルウォーターもいまほど種類がなく、安くもありません。基本、水道水を沸かすか汲み置きして冷やすかして飲んでました。

そうした経験ののち上京、先に東京で仕事をしていたパートナーと一緒に生活をはじめました。「とある地方」のあとだけあって、私からしたら東京の水道水にはそれほど抵抗はなかったんですが、同じく新潟育ちで直接上京したパートナーにとっては「え?」というものだったらしく、彼女にならって引き続き沸かしたり、そこそこフツーになってきたミネラルウォーターを買う生活が続きます。

そして数年、沸かすのも買うのもコストがかさむよね、とボヤいていたところ、パートナーが浄水器のモニターに当選、据え置き型の立派なやつがわが家に登場しました。

革命だったね。

蛇口から出る水が郷里に劣らぬおいしさです。そして涙ぐむほど感激したのが、

その水で炊いた白いゴハンがおいしいんだよぉぉぉぉ!

炊飯はずっと水道水でやってたんですが(ミネラルウォーターで研いで炊いてなんてお金持ちなことはできん)、これほど味や香りが違うとは、と2人で狂喜しました(新潟県人の血かしら?)。お味噌汁やお茶もおいしくなりました。

これは手放せん!とすぐに浄水器のローンと沸かす・買うのコストを検討、元は取れると踏んで、モニター期間の終了を待たずに購入を決めました。以来10余年、いまでも「買ってよかった」と思えてます。

正直なところ、トリハロメタン云々、水道水に含まれる物質の体への影響については判断ができません。ただ、蛇口から出る水がおいしいというのは、それだけで生活の質を向上させるものだといえます。

わが家にあるのは据え置き型かつ数年単位でフィルター交換不要のものです。逆洗浄機能という、弁を切り替えて逆方向に水を流してフィルターを洗浄する機能があるタイプですね。業務用にも耐えられそうなサイズで、一般のご家庭にはトゥーマッチな感じではあります。

探してみたらいまはゴツくないのがありました。機能的にはまさにコレです。


……値段、わが家で買ったヤツよりケタが1つ少ないな。そりゃサイズも耐用年数もこっちの方がコンパクトだけどよー……まあ、それだけ普及して安くなったということでしょう。

引越しが多い方や単身の方、「それほど水道水は使わない」という方は、蛇口に取り付けてフィルターを交換するタイプでもいいと思います。でもメンテナンスの手間や費用、耐用年数を考えたら、こっちの方が断然いいです。

ちなみに、逆洗浄で流す水がもったいないようにも見えますが、わが家の浄水器の営業マンさんに聞いたら「食器洗いには使えますよ」ということで、そのようにしています。

水って大事よ。